EU、食品接触材料における BPA の禁止を採択

2024 年 12 月 19 日、欧州委員会は、健康に有害な影響を与える可能性があるため、食品接触材料 (FCM) におけるビスフェノール A (BPA) の使用の禁止を採択しました。 BPA は、特定のプラスチックや樹脂の製造に使用される化学物質です。

この禁止は、金属缶のコーティング、再利用可能なプラスチック飲料ボトル、配水クーラー、その他の台所用品など、飲食物と接触する製品に BPA が使用できないことを意味します。 BPA は、EU ではすでに哺乳瓶や類似製品への使用が禁止されています。

 ほとんどの製品については、業界が適応し、食物連鎖の混乱を回避する時間を確保するために、18 か月の段階的廃止期間が設けられますが、代替品が存在しない非常に限られた例外があります。この禁止には、生殖器系や内分泌系に有害な他のビスフェノールも含まれています。

現時点ではこの規制は正式には発表されていないが、今年6月に発表された提案と一致するとみられる。

主な内容は以下の通りです。

1.BPAの使用禁止

食品と接触する材料および製品に使用される接着剤、ゴム、イオン交換樹脂、プラスチック、印刷インク、シリコーン、ワニスおよびコーティングに BPA およびその塩を使用することは禁止されています。以下の条件が満たされない場合を除きます。

2. FCM における BPA の存在の禁止

別のビスフェノールまたはビスフェノール誘導体を使用して製造された食品接触材料および製品には、残留 BPA が含まれてはなりません。

3. BPA以外の有害ビスフェノール類及び有害ビスフェノール誘導体の使用禁止

第 1 条 (2) で言及される食品接触材料および製品の製造における、BPA または有害ビスフェノール誘導体以外の有害ビスフェノールの使用、および BPA または有害ビスフェノール以外の有害ビスフェノールを使用して製造された食品接触材料および製品の市場投入ビスフェノール誘導体は禁止されています。

4. 規制 (EU) No 10/2011 の修正

・第6条に次の項を追加する。第 5 条からの逸脱として、2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル) プロパン (「ビスフェノール A」または「BPA」) (CAS No 80-05-7) および定義され該当する他の有害なビスフェノールまたは有害なビスフェノール誘導体規制[この規制参照を挿入]の範囲内では、その規制に従ってプラスチック材料および物品の製造にのみ使用できます。

・附属書 I の表 1 において、物質番号 151 (2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)プロパン) および物質番号 154 (4,4'-ジヒドロキシジフェニルスルホン) に関する記載を削除。